二代目たのもしだんご:夢工房さんらいず

二代目たのもしだんご:夢工房さんらいず

おだんごです。
今日は8月8日、お団子の日です!
皆さん、お団子を食べましたか?

おだんご日和では、ミラクルなきっかけで、お団子愛の熱いお団子やさんに出会うことができました。
以前おだんごレポートでも、講演会でも、印象に残っているお団子屋さんといえば、こちらのお店を紹介してきた「たのもしだんご」さん。

埼玉県の日高市にある、揚げ団子が有名です。
しかし、数年前、お店を閉めてしまい、おだんご日和では、とてもさみしい思いをしていました。

でも、ある方がおだんご日和へ「たのもしだんご」さんの復活を知らせてくれるメールを送ってくれました。

今年のお団子の日は、このお店を取材し、お団子に対する熱い思いやその背景をみなさんにご紹介します。

 

埼玉県日高市のたのもしだんごさんは揚げ団子で有名なお団子屋さん。
お店の周りは自然が豊かで、かわいらしいおばあさんが揚げたてのおだんごを一つずつ丁寧に作ってくれていたのを覚えています。
そんなたのもしだんごさんのことをおだんごは、名前から楽しそうなワクワクしそうなお団子屋さんと紹介していました。

たのもしだんごさんの二代目は、そのおばあさんのご親戚だそうです。
縁があって、その味とお団子にかける熱意を引き継ぐべく、試行錯誤して先代の味を再現できたとか。

たのもしだんごさんの本当の意味は、「頼母子」。その地区でお金を集めて何かあったときは助け合おうという寄合のような言葉からきているようです。

その味をおだんごも楽しみにしていました。
埼玉県の川口市に店舗を移したとのことで、気になる外観は、とっても個性的でお団子屋さんアピールがすごい!

のれんから看板、メニューまで、二代目とスタッフのすべて手作り。
クオリティーが高く、お団子を食べる前にびっくりしちゃいました。
また、このお団子やさんは、障害者施設の一事業の一つとして営業していて、お団子メインの食事&喫茶付きという珍しい業態でした。
スタッフの方はその施設で働き、お団子や食事を盛る器を作って売られていました。

スタッフさんのもくもくとお仕事をなさっている姿を横目に見ながら、甘辛い、いい香りがしてきます。

 

お団子工場にいざ見学。
二代目は笑顔で厨房の中を見せてくれました。
とっても衛生的な厨房で、感心しました。
お団子の焼き場は、しょうゆや焦げ付きなど見当たらず、壁もピカピカ!
この安心感、なかなか感じられないと思います。

先代の使っていた材料をそのまま踏襲し、新粉も小豆もすべてこだわりの国産品。
機械仕込みではなく、あくまでも手の感覚で生地の状態を感じるようにと、先代から譲り受けたお団子マシーンはまだ、眠ったまま。
日々の温度と湿度の加減で加水量は変わってきます。
このこだわりこそ、たのもしだんごの味の原点!

 

では、お店の看板商品「揚げ団子」とみたらし団子、ごま団子にのり団子。

あー、もう、全部ください!!
8種類+お茶セット、ぜんざいなどお団子は全部で16本食べちゃいまいた。
お団子の生地がモチモチというより、滑らかで、口どけが良いので、いくらでも食べられてしまう魅惑のお団子。。

 

たのもしだんごさんのお団子は、「焼き 」と「揚げ」の2パターンの加熱方法と小倉あん、ごまだれ、みそだれ、のり巻き、正油、みたらしだれの6種類を食べることができます。

新粉、小豆ともに北海道産、特に新粉は粉ひき方法もこだわりを持っています。
小倉あんは手作りならではのあっさりとした甘みと、小豆皮の香りがリラックス効果まで与えてくれる逸品!

しかも、保存性を考え少しずつ丁寧にあんを炊いているため、いつも鮮度がよく、あんの香りを強く感じられると思います。
そのあんが、団子の上にどっさり!こんなに?というほど盛り盛り。満足感を全身で感じる小倉あん団子です。

次に正油。秘伝のたれ=語る継がれる味なので、隠し味は聞き出せませんでしたが、香りや味を考えると角のないしょうゆ味のなかに奥深い味を感じます。

甘味や旨味もバランスよく混合してある正油団子、美味です。
正油団子の醍醐味は、二段階で香りを楽しめるところです。
白生地団子が香ばしく焼ける香りは、米そのものの素朴な味を想像できるやさしい香り。そのあと正油をつけて焼き場で焼き付けると、一気にただよってくるメライノジン香気成分が嗅覚を刺激しまくります!

 

食欲を最大限に期待させてから味わえる団子ではと思います。
その正油に甘味ととろみをつけた団子こそ、おだんごの大好きな「みたらしだれ」。
たのもしだんごさんのみたらしだれは、団子がもちもちとした歯ごたえの後、すぐに滑らかな舌触りになるので、さらっとしたみたらしだれが相性抜群!

 

そして〆は「団子入りのせんざい」氷とあんこと団子のコラボレーション!氷で若干固くなった団子が絶妙です。
今までに無い斬新なぜんざいです。

 

最後に「埼玉団子10選に選ばれた揚げ団子」
カリカリっとした外観の食感をすぎると今までにない滑らかな団子の舌触りを楽しめます。
正油の香ばしさ+青のりで、団子の枠組みを超えた団子味となっています。

持ち帰りはできず、その場でイートイン団子。
揚げ団子はやっぱり、揚げたて団子で食べなくちゃ!ですよね。
お団子好きにはたまらない、見どころ、食べどころ、思うところいっぱいのお団子屋さん「たのもしだんご」さん。

本当にごちそうさまでした!

 

 

今回ご紹介したお団子屋さんは、埼玉県川口市にある「夢工房さんらいず」さんです。
実演販売コーナーも併設していて、白磁やガラス製品、陶芸品などすべて手作りの一点ものを販売しています。それらの制作現場も販売コーナーのすぐ隣にあり、その風景を見学することもできます。

また、喫茶コーナーでは、そこで制作された器においしいお団子をのせて食べることもできる、とても贅沢なお団子屋さん。
「二代目たのもしだんご」を継承している内田さんが、毎朝おいしくなーれとお団子生地を手作りで作っています。
しかも、お団子だけじゃなく、お食事もいろいろとバリエーション豊富に取り揃えているので、お昼のお団子ランチなどもいいですね。

 そんな「夢工房さんらいず」さんは就労継続支援B型、生活介護事業の出張所として、施設を利用する方が、それぞれ持っている力を生かし、暮らしの中で地域社会とつながりを持てるようサポートしている施設です。

これからも、地域の方だけでなく、お団子が食べたい人、好きな人にも愛されるお店でいてください。

いつも応援しています。
「夢工房さんらいず」さんのこの笑顔!素敵ですね!

たのもしだんご

 

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<夢工房さんらいず>
住所:埼玉県川口市前川1-9-21
TEL:048-267-8550
Facebookページ:http://www.facebook.com/yumekoubou.sunrise
営業時間:平日のみ営業午前10:00~午後16:00まで
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二代目たのもしだんご:夢工房さんらいず
埼玉県川口市前川1-9-21
048-267-8550
埼玉県
http://www.facebook.com/yumekoubou.sunrise